枯れてると思ったスダジイが再生中

スダジイ再生中
スダジイ再生中

知名瀬から金作原原生林へ向かう林道は3年前の10月にあった水害で大きく崩れ、復旧には半年かかりました。

その崩れた斜面には倒れたスダジイの大きな株がそのままで、この2年で黒ずんでいてすっかり枯れたものと思ってました。

ところが数日前に通りがかった時に何やら萌黄色のものが幹にあるのに気づきました。コケかなにかなと思っていたのですが、よく見ると、なんと再生して新芽が吹いています。

アップしてみたのがこちらです。

スダジイ再生中(アップ)
スダジイ再生中(アップ)

(クリックすると拡大表示します)
単に新芽というより、新しい苗木がたくさん出ているようにも見えます。

写真には入っていませんが、左上には根本がごっそりと斜面から剥がれた状態のままでした。叩き折られたわけではないので、まだ生きていたんですね。

一昨年・昨年と確かこんな新芽というか苗木は確認していませんから、2年余り眠っていて、ようやく再生したということでしょう。

強い!

どっちが根?

どっちが根?
どっちが根?

これまた不思議な生え方をしている木です。

ほぼ同じ太さの幹なのか根なのかわからない部分の途中から幹が伸びています。

近くで見てもわかりません。

どうやったらこんな形になるんでしょうか。不思議。

 

どこまでが根で、どこから幹なんだか

どこまでが根?
どこまでが根?

写真右奥に倒れた幹らしいものから新しい幹がまっすぐ伸びています。

問題はその手前、倒れた幹らしいものが手前で大きく2つに別れています。

さて、これは幹なんでしょうか、根なんでしょうか。

途中から新しい幹が出てないということは根?

いや、根からも新しい幹が出ることがあるし。

何故、あの倒れた幹の先端からだけ新しい幹が出てるんでしょう。

どうしてこんな形になったんでしょうね。不思議。

 

根っこを浮かせながらも踏ん張る

根っこで踏ん張ってる
根っこで踏ん張ってる

散策路で見つけた”どうやってこんな風になったんだろう”という植物達をカテゴリ「ガンバッテます!」として掲載していきます。

第一弾は根っこで踏ん張る木。

右のほうに元の幹は倒れていますが、倒れる時に根っこがなんとか浮きながらも踏ん張って倒れこまずにすんでます。

その倒れこまなかった幹からは根本から新しい幹、倒れこんだ幹の先端のほう(写真右奥)からも新しい幹が育ってます。

逞しい!

アマミテンナンショウ

アマミテンナンショウ
アマミテンナンショウ

散策路の脇に咲いていました。

ここ数年はお腹をすかしたリュウキュウイノシシが道端を掘り返して餌を探していたので、姿を消していたのですが、今年は小さな葉っぱを少し見つけてはいました。

花が見れたのは久しぶりの気がします。

サトイモ科で奄美大島・徳之島固有です。

マングース捕獲トラップ

マングーストラップ
マングース捕獲トラップ

散策路には写真の左の木にあるようなピンクのリボンを見かけることがあります。これはマングース駆除のためのトラップを仕掛けているマークであることが多く、トラップは色んなタイプがありますが、金作原では写真のような塩ビパイプをT字型にしたトラップを見ることができます。

マングース(ジャワマングース)はハブ対策として導入され、奄美では1979年頃から目撃されるようになりました。(「聴き歩きフィールドガイド 奄美」より)金作原原生林へ入る林道だけでなく畑などでも多く目撃されていましたが、数年前から奄美野生生物保護センターを拠点として活動しているマングースバスターズ(ブログはこちら)の方々が島内を計画的にトラップを設置して駆除した結果、最近はほとんどマングースを見ることはなくなりました。

おかげでマングースに襲われていたと考えられているアマミノクロウサギが、これまで見ることができないような場所で観察できるようになりました。昨年末には頭数も増えていると報告されています。

しかし、道路上で轢死しているアマミノクロウサギも多く、夜間の山道の走行は十分な注意が必要です。

ほとんどいなくなったマングースですが、それでもまだ残っているので、マングースバスターズの方々が毎日地道に山に入りトラップの設置・チェックを行なっています。

くれぐれもトラップにいたずらなどをしないようにお願いします。

また、この他にも許可を得て調査用の機材などを設置してマーカーをつけている場合があります。勝手な判断でそういった機材の撤去などをせずに、金作原原生林を管理している鹿児島森林管理署名瀬森林管理署(TEL:0997(52)4531 FAX兼用)などに確認して下さい。

 

花のようなタブノキの新芽

タブノキの新芽
タブノキの新芽

3日連続で金作原原生林へガイドに行ってきました。

昨日と同じく冷え込んでいましたが、今日は風があまりなく昨日ほどは寒くありませんでした。

冷気の当たる森の中も春が近づいています。

写真はタブノキの新芽。まるでピンクの花が開いているようです。

木々の新芽は明るい黄緑色だけではなくて、このような赤というかピンク色のものも多く見受けられます。

新芽の蕾
新芽の蕾

新芽が開く直前はまさに蕾のような感じで、先っぽの色が鮮やかです。

金作原原生林のFacebookページには、今日の散策途中で撮影したオオタニワタリの写真も数点アップしました。ご覧下さい。

ヒカゲヘゴの根本

台風で倒れたヒカゲヘゴ
台風で倒れたヒカゲヘゴ

これは昨年の台風で倒れたヒカゲヘゴです。

写真右奥が根本で斜面に生えていたものが倒れましたが、再び、上に伸びようと新芽が出てきています。

ヒカゲヘゴの幹のように見えるものも、実は根の塊なのですが、では地面に接しているところはどうなっているのでしょうか。

倒れているヒカゲヘゴの根本(右の写真では左奥の部分)に近づいてみます。

ヒカゲヘゴの根本
ヒカゲヘゴの根本

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、左の赤茶けた部分は赤土と岩で、真ん中に黒いシートのようにみえるものがヒカゲヘゴの根の集まりです。

根がからみ合ってシートのようになっていますが、地表にへばりついているだけです。

土壌によっては多少異なるでしょうが、ほとんどのヒカゲヘゴもこのように根はほとんど地中に入ってはいないようです。

剥がれ落ちた木々、そして再生

再生する株
再生する株

昨年秋に連続した台風は金作原原生林でもあちこちに傷跡を残しました。

写真はメインポイント手前の斜面の上から剥がれ落ちた木の株です。

腐葉土層が薄く、へばりつくように根を張っていましたが剥がれ落ちてしまいました。

しかし、深い森と大量の雨が落ちてきた株を枯らすこと無く水を与え、倒れた幹からはたくさんの苗木が生まれてきています。

右奥から伸びてきているのが元の幹、そして、そこに小さな苗木ができているフカノキです。

緑のブローチ

アマシバの石化(せっか)
アマシバの石化(せっか)

このブローチのような花のような不思議なものはアマシバの葉が奇形してできた石化(せっか)というものです。季節は関係ありません。

通常は茎が伸びて葉が出てくるのですが、茎が伸びずに葉が出てしまうのでこういう形になります。

湯湾岳の山頂近辺にも多いのですが、金作原原生林の散策路に生えているまだアマシバに見ることができます。

石化(せっか)というのは写真のものも既にそうなっていますが、端のほうから白化して堅くなってしまうことらしいです。

ただ、これは地元の植物に詳しい方に教えてもらった記憶で、検索してみたところ石化という現象の名前はありませんでした。もし間違いなどがありましたらご指摘下さい。